女帝エカテリーナ アンリ・トロワイヤ (上)
ロシア史が全然分からんので、とりあえずは多少知っているエカチェリーナの歴史小説あたりから手を出してみて、徐々に本格的なものに行きましょう、という目的で手にとった。
上巻では、ゾフィーという名でフィクヘンの一少女*1として生まれたエカチェリーナが、ロシアに呼ばれて大公妃となり、女帝となるまでを描く。
とにかく志高く、直向に勉強を続け、努力を重ねてきたということが分かるのだが、果たして人間こんなに立派になれるものなのだろうか。ぐうたらな僕からすると、そのマジメさに驚かされる。幼い頃のルター派信仰やら家庭教育やらも大きな影響を与えているんでしょうけど。
エリザヴェータとの関係に苦悩したことなどが詳細に書かれており、結果としてエリザヴェータの事もよくわかったのも収穫だった。エリザヴェータというのはピョートルとエカチェリーナの間で知名度的には谷間の人だし、別件で調べ物をしていて「あー、誰だっけ?」という感じだったので、大いに助かった。
*1:とはいえ貴族ですが